こだわりの投資信託
妊娠31圭22週で生まれた女性の乳がんリスクも、2.3倍高かった。
これに対して、33週以降に生まれた女性では、リスクの上昇はなかった。
この結果から研究者らは、妊娠33週未満の未熟児で生まれた女性が、成人してから乳がんになるリスクは、一般女性よりも顕著に高いという今回の結果は、胎児期のホルモン環境が乳がんの発生と関係しているという仮説を支持するものだと考察している。
「胎児期のホルモン環境」への影響についての具体的な事例として、33週未満に生まれた女児では、卵巣からのエストロゲン分泌を刺激するホルモンのレベルが高くなっているという報告もあるが、くわしいことは明らかになっていないという。
さらに研究が必要:今回の研究は21例という少数の乳がん症例にもとづいており、また同様のテーマの研究。
もまだ少ないので、「新しい仮説」として受けとめ、さらに研究を待つのが妥当でしょう。
とはいえ、「出生時の状況」と「成人してからの乳がん」という、数十年のタイムラグのある仮説を検証するために、70年も前の出産記録をひっぱり出してきて、40年前から始まった地域がん登録の資料と結びつけたことには驚かされます。
システマティ。
クなデータの収集と管理を長期間行うことの意義を学ばされる研究です。
電気毛布から発生する電磁界によって、乳がんリスクが高まる可能性が言われていますが、米国の看護婦を対象にした大規模な調査では、はっきりしたリスクの上昇はありませんでした。
電磁界への曝露と、乳がんを関係づける仮説が提唱されています。
そのメカニズムとして、電磁界への曝露↓メラトニン(松果体ホルモン)の分泌抑制↓エストロゲンレベルの上昇↓乳がんリスクの上昇という経路などが想定されています。
電磁界の発生源として、屋外の送電線や屋内の電化製品などがあります。
電気毛布によって生ずる電磁界は、睡眠中の長時間にわたり、直接身体をさらすことになるので、発生源として重要です。
そこで研究グループでは、電気毛布の使用歴と乳がんとの関係に注目して、調査を行いました。
1976年に開始された、米国の看護婦を対象とする大規模な追跡調査の一環として、8万7000名に対する質問票調査を1992年に行い、研究開始以前の時期からの電気毛布の使用歴についてたずねた。
2通りの解析をおこなった。
ひとつは、1992年に調べた(過去の)電気毛布の使用歴と、その後1996年までに新たに発生した954例の乳がんとの関係を、「前向き」に分析した。
もうひとつは、おなじ1992年に調べた電気毛布の使用歴と、それ以前の1976年から1992年までにすでに発生していた2426例の乳がんとの関係を、「後ろ向き」に分析した。
電気毛布を定期的に使った経験があるのは、対象者の42%だった。
年に6ヵ月間、月に一週間以上、毎日6時間程度というのが、平均的な使用状況だった。
「前向き」分析の結果、定期的な使用歴がない者と比べた場合の乳がんリスクは、定期的な使用歴がある女性では8%高く、1976年以前に使用していた女性では11%高かったが、統計的に意味のある結果ではなかった。
また、電気毛布の使用期間が長くなるほどリスクが上昇するような傾向もみられなかった。
「後ろ向き」分析の結果も、ほぼ同じだった。
また、乳がん症例を閉経の前後で分けても、同様の結果だった。
こうした結果から研究者らは、電気毛布による乳がんリスクのわずかな上昇を否定することはできないものの、全体としては、両者の関連を支持する結果ではなかったと結論しています。
研究者らによれば、電気毛布と乳がんについて、これまで後ろ向きの「症例対照研究」が3つ報告されており、リスクの上昇傾向を認めたものが2つ(どちらも統計的に意味のある結果ではない)と、リスクの上昇を認めなかったものがひとつでした。
今回の研究は、この問題について、初めての「前向きコポート研究」のようです。
今回の結果からは、「電気毛布による乳がんリスクの上昇はなかった」と、ひとまず理解していいでしょう。
ただし、10%程度のわずかなリスクの上昇まで否定しきれないことを、こうした小さなリスクの上昇を検出するためには、今回以上に大規模な追跡調査や、複数のデータをまとめ合わせた評価が必要になります。
すぐにこうした結果が出そろうとは思えませんが、今後の進展が待たれるところです。
アルコールと乳がんについての42件の疫学研究をまとめたところ、1日ワインをグラス一杯程度の少量飲酒でも、乳がんリスクが10%高くなりました。
米国ボストン大学のグループによるこの研究は、「米国疫学雑誌」2001年10月15日号に報告されました。
これまで多くの疫学研究で、アルコールによる乳がんリスクの上昇が示されてきた。
けれども、どれだけ飲むとどれだけリスクが上がるかという、こまかな量的な関係は、あまりはっきりしなかった。
研究グループは、1966〜1999年までに行われた、アルコールと乳がん罹患についての疫学研究を、文献検索によって捜し、42件の論文を選び出した。
これらの研究で報告されている数値を、「メタアナリシス」と呼ばれる統計的な方法を使って、ひとつの数値に要約した。
42件の研究のうち、「コホート研究」が13件、「症例対照研究」が29件だった。
乳がん症例を合計すると、4万1477例だった。
米国で行われた研究が19件だった。
日本の研究では、「症例対照研究」が一件言及されているが、飲酒量についての情報が不十分として除外され、42件の中には含められなかった。
その結果、お酒を飲まない人と比べたときの乳がんリスクは、1日平均の飲酒量がアルコール換算で6グラム、21グラム、24グラムの人で、それぞれ4.9%、10%、21%高かった。
ご1グラムのアルコールは、日本酒なら半合、ワインなら一杯(100ミリリ。
トル)、ビールでも一杯(250ミリリットル)に、だいたい相当する。
つまり、この程度の少量飲酒でも、飲まない場合と比べて、乳がんリスクが10%高くなるという結果だった。
おなじ分析を、ワイン、ビール、(ウィスキーなどの)蒸留酒に分けて行った。
けれども、アルコールの種類によらず、飲酒量が増えるとリスクが高くなるという結果は変わらなかった。
ワインによるリスクの低下はなく、量が増えればリスクも高くなった。
以上の結果から研究者らは、アルコールと乳がんリスクの関係は、飲酒量が増えるとリスクが直線的に上昇するという量的な関係があり、少量の飲酒でもリスクが高まる可能性があると結論づけている。
同時に、アルコールによる乳がんリスクの上昇の程度は、(リスクが2倍や3倍になるような)それほど大きなものではないと述べている。
一般的に、対象者が10万人を超えるような大規模な研究でも、その研究ひとつだけでは、「アルコールで乳がんリスクが高まる」という大ざっぱなことは分かっても、「どれだけ飲むとどれだけリスクが上がるか」という、こまかな量的関係までは、明らかにできないことが少なくありません。
これまでに報告された、4万例以上の乳がん症例を含む42件もの論文のデータを使って、この量的関係をはっきりさせようとした点が、この研究の特徴です。
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